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上の天神 生根神社
こつま南瓜祭り
こつま南瓜
(※1)勝間南瓜(こつまなんきん)について
大阪市西成区玉出町(旧勝間村)で生まれた伝統品種です。江戸時代の万延元年(1860年)に勝間村の庄屋らが、天満の青物市場問屋年行司あて野菜7品目に限り同村内での「立ち売り許可願」を申し出ており、その中に「南京瓜」が記載されていたことから、このカボチャのことを勝間南瓜と呼んだものと考えられています。勝間南瓜は約800gの粘質な日本カボチャであり、小さいが味の良かったことから、綿とともにこの村の特産でした。昭和10年代までは大阪市南部地域で栽培が行われていましたが、都市化の影響で産地が移動するとともに、品種面では食の洋風化のため、西洋カボチャに取って代わられていきました。

(※2)なにわの伝統野菜について
大阪は 江戸時代「天下の台所」と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり、昔ながらの野菜を再び味わってもらえるよう、「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んでいる地域が増えてきています。