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上の天神 生根神社

魔除け串
 串は櫛と同様で、「霊妙なこと、不思議なこと」という意味の「奇(く)し」「霊(くし)び」が語源となっているといわれています。  『古事記』で、イザナギ命は、妻のイザナミ命が差し向けた追っ手から逃れるために、櫛の歯を後ろに投げ捨てたところ、筍(たけのこ)に変わった。同じく『古事記』で大蛇を退治しに出向くスサノオ命はクシナダヒメを櫛に変えて自分の髪に挿した。とあるように櫛には魔を除ける霊妙な力があると考えられていました。  当社に於きましても、カボチャを召し上がっていただく際には魔(災難)を除けて頂けるよう、魔除けの串をお使いいただいております。

厄除け小豆
 古くから中国や朝鮮では小豆の赤い色に呪力があると考えられていて、おめでたい日や厄払いの食べ物とされてきました。日本に小豆が伝わってきた時期は定かではありませんが、弥生時代の遺跡からも発掘され、すでに『古事記』や『日本書紀』の穀物起源の神話に出てくるので、3世紀頃までには大陸から伝わっていたと考えられています。

 小正月(1月15日)に小豆粥を食べて、厄を払う風習もありますが、小豆の厄除けの呪力にあやかって、カボチャにお祓いを受けた厄除け小豆を掛けて召し上がっていただきます。